目次
初めての尾瀬は、ちょっと欲張って縦走コースに挑戦。至仏山と燧ヶ岳、二つの日本百名山を登ってきました。テント泊デビューでもあり、思い出深い山旅に。尾瀬へのアクセスや登山ルート、行程を詳しくまとめています。
アクセス
今回は高速バスで新宿から尾瀬へ。途中にいくつか停留所があり、どこでも乗降できるので縦走コースにぴったりです。
行きは大清水で下車し、そこから低公害バスに乗り換えて一ノ瀬へ。ここから登山をスタートしました。帰りは鳩待峠から低公害バスで戸倉へ下り、再び高速バスに乗って新宿まで戻りました。
行き:新宿 → 大清水 → 一ノ瀬
帰り:鳩待峠 → 戸倉 → 新宿
新宿~尾瀨|高速バス
片道料金:4500~5000円
所要時間:約4時間40分
時刻表&詳細情報
大清水~一ノ瀬|低公害バス
片道料金:1000円
所要時間:約15分
時刻表&詳細情報
鳩待峠〜戸倉|乗合バス・乗合タクシー
片道料金:1300円
所要時間:約35分
時刻表&詳細情報
※ 乗車券は乗合バス・乗合タクシー共通で利用可能
尾瀨のキャンプ場
尾瀬には3つのキャンプ場があります。尾瀬沼キャンプ場だけは事前予約が必要ですが、ほかの2つは予約不要で利用できます。

尾瀬沼キャンプ場
料金:2000円/人(要予約 → 預約網址)
受付:尾瀬沼ヒュッテ
見晴キャンプ場
料金:1000円/人
受付:燧小屋
山の鼻露營場(山の鼻キャンプ場)
料金:1000円/人
受付:至仏山荘
※ 周辺でクマの目撃情報が多いため、営業休止中(2025年9月時点)
登山ルート
一ノ瀬から出発して、燧ヶ岳・至仏山を登り、最後は鳩待峠へ下山します。

Day1|距離:4.6km|上り361m / 下り108m
一ノ瀬 11:40 → 尾瀬沼山荘 12:50(休憩40min) → 尾瀬沼キャンプ場 13:50
Day2|距離:9.8km|上り752m / 下り1015m
尾瀬沼キャンプ場 6:00 → 長英新道分岐 6:25 → ミノブチ岳 8:30(休憩20min) → 俎嵓 9:10(休憩30min) → 燧ヶ岳(柴安嵓)9:50(休憩40min) → 見晴キャンプ場 13:05
Day3|距離:13.6km|上り886m / 下り713m
見晴キャンプ場 4:25 → 龍宮小屋 5:00 → 山の鼻 6:15 → 至仏山 9:20(休憩50min) → 小至仏山 10:45(休憩20min) → 鳩待峠 12:30
尾瀬日本百名山縱走コース
一ノ瀬〜尾瀬沼〜燧ヶ岳〜見晴〜至仏山〜鳩待峠
距離:28.3km
標高差:上り2012m/下り1837m
YAMAP活動日記
Day1|尾瀨沼
初日は移動がメインで、新宿から高速バスに乗り、大清水で下車して低公害バスに乗り換えて一ノ瀬へ。そこから約2時間歩いて、尾瀬沼キャンプ場でテントを張って1日目終了です。
Day1|距離:4.6km|上り361m/下り108m
一ノ瀬 11:40 → 尾瀬沼山荘 12:50(休憩40min) → 尾瀬沼キャンプ場 13:50
大清水で下車後、低公害バスに乗って一ノ瀬へ。


一ノ瀬休憩所の屋根は雪で壊れていて今は使えませんが、トイレと簡易休憩所は使用可能です。
ここでレインウェアを着て尾瀬沼へ出発です。


尾瀬沼への道は普通の登山道で、標識もしっかりしているので迷う心配なし。ただ、雨で道に水溜りができてました。

出発してから1時間弱で、今日の最高地点三平峠(1762m)に到着。

尾瀬沼休憩所に到着,尾瀬沼山荘が運営するレストランもここです。


ここのメニューは山小屋とは思えない豪華さ。

リゾットコロッケを注文しました。中身はトマトバジルとチーズの2種類で、外はサクサク、中はとろとろで、驚くほど美味しかったです。


休憩後、再び出発。雨の日でしたが、尾瀬沼の木道を歩きながら、翌日登る燧ヶ岳の姿もはっきり見えてワクワクしました。

尾瀨沼キャンプ場
キャンプ場に着いた時は、奇跡的に晴れて青空も見えました。

尾瀬沼ヒュッテで受付。普段は木札で場所が指定されますが、この日は貸し切りだったので、好きな場所を選んでいいと言われました。

尾瀬沼キャンプ場は全てデッキサイトです。(28張)

日陰があってデッキの状態が良い場所を選び、テントを設営しました。

トイレは清潔で綺麗。外には飲料用の水場もあります。


テントを張ったあとは、尾瀬沼周辺を散策。

この日は台風の影響で、夜中も風や雨がテントを叩く音が聞こえました。
貸切のキャンプ場は少し怖かったですが、特別な体験になりました。
初めてのテント泊で夜中に何度か目が覚めましたが、朝には元気いっぱいに目覚めました。
Day2|燧ヶ岳
2日目は尾瀬沼から出発し、長英新道で燧ヶ岳に登り、見晴新道から下山して見晴キャンプ場へ向かいました。
Day2|距離:9.8km|上り752m / 下り1015m
尾瀬沼キャンプ場 6:00 → 長英新道分岐 6:25 → ミノブチ岳 8:30(休憩20min) → 俎嵓 9:10(休憩30min) → 燧ヶ岳(柴安嵓)9:50(休憩40min) → 見晴キャンプ場 13:05
早朝の尾瀬沼は誰もおらず、空を見上げると青空と白い雲が広がっていて、まるで前夜の風雨がなかったかのようでした。

尾瀬沼キャンプ場から約20分、平坦な木道を歩き、分岐点から長英新道を登っていきます。


長英新道は一合目から九合目まで標識がしっかりあり安心です。
一合目から三合目までは樹林帯で、四合目からは下の景色が見えてきます。

ミノブチ岳
尾瀬沼を眺めながら休める、広々とした場所。

休憩後、俎嵓に向かって再び出発。

黄色い花が咲いている。

俎嵓の手前は岩場なので、ストックをしまい、手袋をはめて登りました。

俎嵓(2346m)
最初の山頂、俎嵓に到着。

ここは尾瀬沼を眺める絶好のスポット。尾瀬沼キャンプ場やさっき通ったミノブチ岳も見えます。歩いてきた道を見下ろせば、達成感もひとしおです。

この日はなんと富士山まで見えました!まさに絶好の登山日和でした。

俎嵓で休憩した後は、いよいよ主峰の柴安嵓へ向かいます!ここは一度下ってから登ります。テント泊装備の入ったザックが重くて、登るのが本当に嫌になりました(笑)

登山道に立つ大きな岩。

燧ヶ岳への最後の登りも、岩がゴロゴロした道です。

燧ヶ岳/柴安嵓 (2356m)
山頂は広くて、ここでもう一度休憩しました。

山頂から眺める尾瀬ヶ原と至仏山。翌日はこの湿原を歩き、至仏山を登って、別のルートで鳩待峠へ下山します。

周りの山も綺麗でした。

見晴新道を下山。ここにも何合目かを示す標識がありました。

前日の雨で道がドロドロだったため、避けながら歩くのが大変でした。何度か深めのぬかるみに足を取られることも。四合目の少し下あたりからようやく歩きやすい道になりました。
見晴キャンプ場
燧ヶ岳の山頂から約3時間歩いて、ようやく見晴キャンプ場に到着。

テントを設営した後、楽しみにしていた尾瀬小屋でランチ。ここも山小屋とは思えない豪華なメニューです。値段もそんなに高くなくて、嬉しかったです。

ステーキ丼は、玉ねぎベースのソースがほんのり酸味が効いていてお肉もたっぷり。とても美味しくておすすめです!

見晴エリアには、キャンプ利用者でも利用できる日帰り入浴が2か所あります。
燧小屋 17:00~18:30 / 1000円
尾瀬小屋 14:00~18:00 / 1000円
※入浴時間は日によって変わるので、参考までに
ランチの後、尾瀬小屋で入浴しました。
お風呂はあまり広くなく、男性は3〜4人、女性は4〜5人が目安です。外で順番を待って利用します。
浴室には3人ほど入れる湯船が1つ、お湯が出るシャワーが1つだけあります。ドライヤーはありません。
普通のお風呂の快適さとは比べられませんが、山の上でお風呂に入れるだけでも本当にありがたいです。
ランチを食べて入浴後、再び外に出て散策しました。

夕方6時頃、夕焼けを見ながら、地面から白い霧がゆっくり立ち上るのも見ることができました。幻想的な景色でした。

Day3|至仏山
見晴キャンプ場から平坦な道を6kmほど歩いて山の鼻へ。そこから至仏山に登り、最後は鳩待峠まで下山しました。
Day3|距離:13.6km|上り886m / 下り713m
見晴キャンプ場 4:25 → 龍宮小屋 5:00 → 山の鼻 6:15 → 至仏山 9:20(休憩50min) → 小至仏山 10:45(休憩20min) → 鳩待峠 12:30
最終日は戸倉発の新宿行き高速バスに間に合うよう、テントを片付けて4時半に出発しました。

ヘッドライトをつけて歩きましたが、まだ暗くて霧も濃く、人もいなくてちょっと怖かったです。
1時間ほど歩いたところで、牛首分岐で少し休憩しました。ここにはベンチがたくさんあります。

だんだん明るくなり湿原の様子が見えてきましたが、まだガスで視界はあまり良くありません。

天気が心配だったけど、だんだん明るくなってガスも少しずつ消えて、至仏山が見えてきました。

出発してから約2時間ほどで山の鼻に到着。前日この辺りに泊まった人たちも動き始めていて、至仏山への登山道には思ったより人が多く、ちょっと安心しました。

山の鼻にもキャンプ場があります。本来はここで2日目の宿泊を予定していましたが、8月中旬は周辺でクマの目撃情報が多いため、現在は利用禁止になっています。
至仏山の登山口に向かう途中に、研究見本園を通ります。植物園のような場所で、一周の散策もできますが、今回は至仏山が目的地だったので、通り過ぎるだけでした。

ここで白い虹も見られました。

💡 白い虹
霧の多い朝に見られやすいです。一般的な虹は、雨粒で太陽光が屈折・分散して七色に見えますが、白い虹は空気中の霧の水滴が細かいため、光が完全に分散せず、白く見える虹です。
至仏山登山口から登山をスタート。この登山道は上り専用で、下山には使えません。

勾配が急でした。
約40分ほど歩き振り返ると、尾瀬ヶ原や燧ヶ岳が見えました。登りで疲れても、この景色を見れば癒されます。

樹林帯を抜けると大きな岩場になります。ここでストックをしまって手袋をつけて登りました。

途中鎖場が3か所ありますが、鎖に頼らなくても登れるレベルです。


鎖場を3か所越えると、傾斜も緩くなり、歩きやすい木の階段が始まります。


至仏山(2228m)
山の鼻を出発してから約3時間で至仏山の山頂に到着。

バスに間に合わないかと心配して早めに出発しましたが、意外と余裕があり、至仏山の山頂でのんびりランチを食べました。

お腹も満たしたところで、小至仏山へ向かって出発です。


小至仏山(2162m)
至仏山から約45分歩くと小至仏山に到着。後ろには燧ヶ岳や尾瀬ヶ原の景色が広がります。

小至仏山から鳩待峠への下山道は思ったより歩きやすく、傾斜も緩やかで滑ったり危険な箇所もありませんでした。


鳩待峠に到着後、星野リゾートが新しくオープンしたお土産屋さんで花豆ソフトをいただきました。下山後のソフトは格別に美味しかったです。

尾瀬のお土産もたくさんあります。

鳩待峠から戸倉までの乗車券(1300円)です。(バス・タクシー共通)

バスは1時間に1本しかありませんが、日曜だったので人数が集まり次第タクシーが随時運行。タクシーに乗って、予定より早く戸倉に到着しました。
高速バスの出発までまだ約2時間あったので、戸倉温泉でひと風呂。下山後の温泉は本当に気持ちよかったです。

戸倉温泉隣の尾瀬自然センターは展示がたくさんあります。時間つぶしにもぴったりです。

感想
出発当日はちょうど台風が関東に接近してたため延期するか迷ったけど、台風の進路は南寄りだし、初日は登山もないから予定通り雨の中で尾瀬沼キャンプ場へ向かいました。台風が雲を全部持って行ってくれたのか、その後の二日間は天気最高で、なんと180km先の富士山まで見えちゃって、大満足の山行になりました。
今回はバスに合わせて三日二泊にしたけど、初日はほとんど歩いてないので、マイカーや夜行バスなら、Day1とDay2を1日でまとめることもできそうです。